2016年9月18日日曜日

【海外研修:ギリシャ4】アテネから日帰りで行ける世界遺産「デルフィ遺跡1日ツアー」

研修後半のメインであるギリシャはアテネ3日目。昨夜は「Dinner in the sky Athens」で空からアクロポリスを眺めながら食事をするというちょっとリッチな体験をした私たち。本日は、アテネから日帰りで行ける人気の「デルフィ遺跡1日ツアー」に参加します。

6:45am 起床。着圧ソックスをへんな感じで着用したまま寝てしまったため、赤く跡がついてしまいました。あと、何度も履いているうちに最初の「こんなにきつくて大丈夫?」くらいの締め付けもゆるまってきて、効果が少しずつ弱まってきてるみたいです。

集合場所の「HOTEL ARETHOUSA」エントランス前。私たちが参加するツアー以外にも複数のツアーの集合場所になっていたようです。
8:00am 迎えの時間になってもまあデフォルトで来ません。結局8:20am頃お迎えにいらっしゃいました。

とはいえアテネ市内は道が狭いため、バスが止まっているところまでしばらく歩きます。乗り込んだバスは比較的大きなバス(コーチ)。このままツアーが始まるのかと思いきや、10分ほど乗ったところでパーキングについて、そこで参加するツアーにバス(コーチ)を乗り換えます。

大きなバスが何台か停まっていました。名前を確認して乗り込みます。
8:45am ツアーがスタート。ガイドはマリアさんです。

このバスはWifiが使えました。私たちはカバーしているエリアがかなり多い世界周遊用のWifiを持って行っていましたが、管理人(アートさん)がしっかり管理しておりましてなかなか使用させてくれませんので、これは丁度良いです。予備の充電器も持って行っているのに、切らすのが嫌なんだそうです。持って行ってるいみない!!!

途中にあった像。緑に隠れてる。誰か切ってあげてください。

ガイドのマリアさんがギリシャについて色々と情報を教えてくださります。ギリシャは3000以上の島があるけど、人が住んでいる島はとても少ないとか、オリーブの収穫量世界3位、コットンは意外と世界2位など

襲ってくる睡魔と闘いながらふむふむと聞いていました。

EUに参加する時期ではなかったけれど、経済的な理由やプレッシャーから参加せざるを得ない状態だった、などなど知らなかったことが盛りだくさん。

10:30am アテネから約2時間ほどバスが走って、トイレ休憩を兼ねてここでショートブレイクです。田舎のすごく気持ちいところにあります。

中はこんな感じで気持ちの良いカンティーンになっています。コーヒー、紅茶や、軽食も食べられます。トイレは地下にたくさんありました。女子トイレは問題なかったのですが、男子トイレには鍵がかけられない感じだったようです。

これで遊んだことはないけど、なんか懐かしいかんじ。

オレンジジュースとピーチジュースを注文。2個買ったら少し安くしてくれました。(普通の売店よりは若干高いかな)これ以来、ピーチジュースにはまりました。

外には小人もいらっしゃいます。

10:50am 出発。さらに40分ほど進みます。

11:35am デルフィに到着です。

デルフィは、アテネの北東に位置しているので、少し涼しかと思いきや、何も遮るものがないので暑い!夏にギリシャに遺跡巡りに行かれる方、覚悟ください。

デルフィ遺跡は、アポロンの神託(神の「お告げ」)で有名な場所。有名、、とはいえ、私も調べるまでよくわかっておりませんでした。

研修で行くことに決まってからは、神話について本を読んだり、神話の名前だけ借りたおかしな神話という名のふりかけをかけたハリウッドご飯(映画)を見たりして準備をしたおかげで、感覚がつかめたような気がしています。


アクロポリスもそうだったのですが、ここデルフィ遺跡も山の上に神殿が作られて、現代も遺跡を訪れる観光客は、えっちらおっちら少しずつ登っていくわけです。

神殿が山の上に作られていることで、歩いているうちに、その期待が少しずつ高まっていくような気分はなんとなく紀元前にここを訪れていた人たちの気持ちがわかった気がしてしまいます。

予言を受けに来た人々はまずここで貢物として「動物」を買っていたようです。そして動物に水をかけ、動物が震えたらそれを生贄にしていたそうです。その後その動物の中身(内臓など)を調べ、もしそれが問題がなければだったら、ここより上に行くことを許されて、予言をしてもらう権利が与えられていたそう。

お金のない人は、ここで小さな動物の置物的なものを購入して、ここより上に行くことができた、、でもその人たちは予言を受けれたかというとそうではなく、(本物の動物を飼った人たちとは別の列だったのか)おそらく時間切か何かで予言をしてもらうことが出来なかった、こともあったとか、なかったとか。

そして、予言をしてもらったとしても「YES or NO」の答えしかもらえなかったそう。紀元前から世の中というものは世知辛いですね。

いやしかし、そうでもしないとギリシャ中から予言をしてもらいたい人々が押し寄せてレギュレーションが取れなくなってしまうんでしょうね。すごいシステム。

石のサインに萌える〜

あ・つ・い!

「世界のへそ (Omphalos)」
ちなみにこのすこーしお灸を思わせる石は、ここにもともとあったものではないそうです。オリジナルはこの後に行く博物館に保管されています。でもこの形のほうが「へそ」感は強いです。

そういえばイースター島では「地球のへそ」を見たなあ。


上がっていきます。

古代ギリシャ語は、現代使用されている文字と一緒なのだそう。ただ、古代ギリシャ語は全てが大文字で且つ単語と単語の間にスペースがないため、文章を読もうとすると切る場所によって意味が全く変わってくる場合があるそう。

巡礼者の中にはスパイを紛らせて、人々の悩みをあらかじめ聞いておいた上でうまい具合にお告げを行っていた、ということもあったとか、なかったとか。

もともとは3つの頭が付いていたが、酔った観光客が壊してしまったらしい。ここにあるのはレプリカで、現在オリジナルはトルコにあるそうです。

結構上がってきたところでようやく神殿の入り口までたどり着きました。うわあ、景色がすごい〜

神殿の中。再現したの一度見てみたいなあ。

神殿からさらに上がったところにこれはスタジアム。日本人観光客も数人ですがいらっしゃいました。

石のサインの後ろ側。イースター島のサインは木が多かったけど、ギリシャでは石。国も変われば素材も変わります。

神殿を遠くから眺める。

神殿の入り口。ようやくここまでたどり着いた人たちの気持ちにチャンネルを合わせてみる。立派な柱が立っていて、入る前どんなにドキドキしただろう。

同じツアーに参加していたスペイン人のカップルが、英語のツアーということを知らずに参加してしまって、ガイドさんが話しているときも大きな声でずーっと話しまくっていたりしていて感じが良くなかったのですが、ガイドさんは、とても辛抱強く接していました。

でも最後は、言葉はわからないけど、スペイン人の奥様が持っていた日傘を差し出して日陰を作ってあげたりしていました。

そうだよね、言葉が全くわからないとすごい不安だもんね。。

美しいなあ。

「アテネ人の宝庫(Athenian Treasury)」アポロンに捧げられた物を保管していたところらしい。





次は、すぐ近くにあるデルフィ博物館へ。エントランスは12ユーロです。ガイドブックでは6ユーロ。倍も違う!今年だけなのか、それとも毎年ぐんぐん上がって行っているのか、どっちなんだろう。



スフィンクス。あまりちゃんと考えたことはなかったのですが、チリ的にエジプトとはかなり近いので、お互いの影響を受けあっているそう。

ちなみにここでは、銅像と自分を一緒に撮ったり、セルフィーをするのは禁止。

ありがとう、私もなぜ銅像と自分を一緒に撮るのかわからなかったの。ガイドさんは、辛抱強くここでも注意していました。

左足を前に出して、手がまっすぐ下に降りているこの様式を「Kouros」(意味は、若い男性、特に地位の高い)と呼ぶようです。足や胸の筋肉のつき方がたくましくて素敵ですねえ。

他にも団体客がたくさんいるので、ガイドさん同士調整しながら進んでいきます。






お金持ちが自分のために作らせたシリーズ

これがさっきのお灸のような石「世界のへそ」のところにもともとあった彫刻だそうです。*ただし本物かは分かっていないのだとか。。



「Charioteer of Delphi」
紀元前4世紀に作られたブロンズ像です。ワックスでモデルを作り、土で周りを覆い、その後ブロンズを流し込む。そうすることでワックスが溶け、このような精密なブロンズ像ができるそうです。

彫刻としてのクオリティは去ることながら、ここまで保存状態がよいブロンズ像は世界でもほとんど見つかっていないということからも、この像がどれだけ特別かがわかります。これだけを見にデルフィに来る人もいるくらい歴史的に価値のある彫刻です。

服のドレープ、目元の表現(まつげもすごいし、ガラスの目が入っているらしい!)、髪の毛、足、手綱、すべて代理石でも表現できないくらいシャープで緻密な表現です。



全体の像はこんなかんじで馬の手綱を引いていたそう。イラストの前にいるのはおそらく奴隷?だそうです。


デルフィ、よかった!
ツアーなので、駆け足といえば駆け足でしたが普通に来たらわからないような貴重な情報を教えてもらえたので、お腹いっぱい。満足です。

デルフィの画像でよく見ていた3本柱がこの少し右側にあったのですが、完全に油断していて見逃した。。こちら「トロス」があるほうにはこのツアーでは寄りませんでした。

景色がまた雄大で気持ちがよいです。(特にクーラーが効いているバスから見ると)

14:30 情報的にはお腹いっぱいですが、物理的にはおなかが減っています。私たち朝食込みのプランにしていたので、コースで色々出てきました。プールが見えます。暑いからじゃぼんしてしまいたい。

同じテーブルに座った2人組のアメリカ人の旅行者が、「ここに来る前にサントリーニ島に行ってきたんだけど、1日ツアーで色々巡って最高だった!特にガイドのジョージ最高。」と言っていました。

私たちもこれから行く予定があるのですが行程の最後だから少しゆっくり目に過ごしたい。」なんてすこし弱気に思っていたのですが、そんなことを聞いてしまったらもう行くしかないですね。

ジョージが最高の夕日スポットを見せてくれるそうです。早速リサーチしようと思います。

ででーん。
先ほどの料理で終わりかと思ったらラスボスがきました。
これ、めちゃくちゃ美味しかったです!(もれなく少ししょっぱめだけど)
中はこんな感じ。同じテーブルになったアメリカ人2人は、サントリーニ島に行ってきたとのことで、色々お勧めを聞きました。サントリーニではゆっくりしようかと思っていたのですが、俄然色々回りたくなってしまいました。よし、あとで調べてみよう。

15:30 ゆっくりご飯を食べて出発。

15:40 昼食を食べたレストランから10分くらいで「アラホバ」という街に着きました。お土産屋さんの前に着いて、そこでトイレに入ることもできるし、気に入ればお土産を買ってもOK。

私たちは、どちらにも寄らずに街散策。

橋!ホテルもそばに幾つかあります。きれいだろうなあ。。

「アラホバ」という街は、冬はスキーリゾートになるそう。確かにスキーなどのウィンタースポーツの看板がたくさんありました。

きになる。

ゴリゴリのアテネTシャツが売っています。

チーズのペインティング。いい感じ。


16:40 さて、アテネに向けて出発です。

18:30 は!と気づいたらもうアテネに戻っていました。またまた爆睡。帰りはシンタグマ広場で降ろしてもらって、ホテルまで歩いて帰ります。

早速サントリーニ島のツアーを調べたり、クレジットカードの新たな不正使用疑惑について調べたり(またかよ)、明日の移動に向けてフェリー乗り場の場所をリサーチしたり、パッキングしたりで、今日もぐったり!よき1日でした。

明日は、アテネで国立考古学博物館に行った後、楽しみにしていたフェリーでの夜間移動です。

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PRICE: EUR 107.00(昼食付き)EUR 93.00(昼食なし)
・昼食付きは、コース料理で食べられないほど出てきます。結構おいしいので昼食付きがオススメ
・遅れてくるけど、慌てずに待ってください。
・自力で行くには大変なのでツアーで行くと便利。
・ガイドがあるとより詳しく遺跡のことについて知ることができるのでとてもよい。
・博物館のブロンズ像「Charioteer of Delphi」のドレープや目などのディテールに注目!
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