昨日のちょっとしたトラブルにより長旅で張っていた何かがプツッと切れてしまい、この美しいカルデラヴューも「ただの大きな洞爺湖じゃん」としか思えませんでしたが、
そもそも北海道で育ったものとしては、どデカイ自然は身近にあったし、「洞爺湖もとても美しいカルデラ湖だからそりゃそうだ」とういうことで自分の中にしまうことにしました。
▼サントリーニぐるり1日ツアー
11:00am ピックアップ
私たちが本日参加するツアーは、アクロティリ遺跡やビーチなどを巡る「Santorini Full Day Sightseeing Tour」というツアーです。
「Viator」というサイト(英語)で予約しました。
ウェブサイトには「ツアーはフィラからスタートする」と書いてあったので、フィラまで朝移動しなければ行けないのかなあ(面倒臭いなあ)、と思っていたのですが、イアからのピックアップも可能でした。
予約するときに宿泊しているホテルを記載して、備考にイアからのピックアップを希望すると書いておけばOKのようです。
値段は一人約37ドルです。ランチや入場料は含まれていないものの、1日色々連れて行ってくれるので、かなりお得感があります。
11:23am バスを乗り換えます。イースター島で参加したツアー、デルフィー1日ツアーはバウチャーを印刷するように注意書きがありましたが、Viatorで予約したこのツアーはスマホの画面を見せるだけでOKでした。これは地味にすごく楽です。
入場料は別途支払います。
アクロティリ遺跡は屋根で覆われており、思ったよりきちんと保護されています。
ちなみにこの写真のフレスコ画は、丁度この研修が始まる前に東京国立博物館で行われていた「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」のポスターなどで使われていた「漁夫のフレスコ画」(紀元前17世紀)で、なんとここから出土されたものなのです。
実際に見たときに色のパレットやストロークというかシルエットが格好良くデザインされていて美しいなあ、と見とれてしまったので、まさか出土されたところに行けなんて、とても幸運でございます。
アクロティリ遺跡は近年の経済破綻の影響もあり、遺跡全体のたった3%しか発掘されていないそうです。
ただ、発掘されている箇所については屋根に覆われていたり、補強されているので、大切に保護されているという印象。
壁で部屋に分かれている跡もはっきりと確認できます。
つぼもちらほら。貯蔵庫だったのかな?
遺跡自体は大きな平屋になっていて、ぐるりと回ってみることができます。階段から街の中に降りて、街の中を歩くことができます。
ガイドさん曰く「アクロティリのハイライト」、建物の3階にあるトイレ跡です。
つい最近までヨーロッパでトイレというものは家の外にあるものだったのに、アクロティリでは、なんと家の中に、しかも3階あったということが、いかにこのアクロティリが高度な文明だったのかがわかります。(奥にあるのが、3階にあるトイレ!)
ここが、漁師の絵が発掘された場所だそうです。
ここから日本までずいぶん遠くまで旅をしてくださったんですね。本当に美しい絵なので、直接みることができて幸運でした。
この辺りは特に修復がしっかりされていて、実際に街にいる気分になれます。ただ、簡易的なロープで区切られているだけなので、間違って壁に手などつかないように気をつけましょう。
しっかりしているように見えますが、3000年以上前にできたものなので見た目よりずっともろく崩れやすいのだそうです。
当時使われていた階段がほぼそのままの形で残っています。
アクロティリは紀元前17世紀に大噴火により突然滅びてしまったそうなのです。
ポンペイも火山の噴火が原因で滅びてしまいましたが、噴火があったのが紀元後79年なので、アクロティリがいかに古いかわかります。
遺跡の外にそれはそれは小さなお土産やさんがあるのですが、観光客が買っていくポストカードなどが修復に当てられる貴重な資金源になっているのだそうです。
レビューはそんなに高くなくて、むしろ「がっかり」というものが多かったので期待していなかったのですが、むしろ何故そんなレビュー?というほど見ごたえのある遺跡でした。
もちろんガイドさんの説明が秀逸だったということもありますが、サントリーニに来て夕日しか見ないなんて勿体ないので、時間が許せば是非行程に組み込んでみるのはいかがでしょうか。
13:45 アクティリを出発
サントリーニにたくさん見かけるこういった枠組みだけの家は、許可なく勝手に建てられてしまったもの。建設途中に調査の人が来て、(もちろん許可なく建てられているので)工事がストップされてしまっているのだそうです。
私はこの枠組みだけの家がとっても興味深く、これだけの写真や映像を撮りまくりました。作品のヒントになるかな?
14:00 ブラックビーチと呼ばれる「ペリッサビーチ(Perissa beach)」に到着
確かに黒いです。私の記憶の中の故郷のビーチもこんな色しているんだけど、実際どうだったかな。帰ったら見てみよう。
透明度は高いです。
ここで、ランチを含め約二時間の自由時間です。ああ、なんで水着を持ってこなかったんだろう。。アクロティリ遺跡に行ける!ってことと、集合時間に遅れてはいけないということで頭がいっぱいで、全体像をつかめていませんでした。。
とりあえず、もう2時を過ぎていましたので、ここでご飯。スタッフの人が感じがよかったので入りました。
大きい!こんなにたくさん食べたら、今日も夜ご飯を食べられないパターンな気がします。。
海岸沿いのレストランですが、ここはそこまで人がいないので、ゆっくりとご飯を頂くことができました。
ビーチ沿いには眺めの良いレストランやお土産やさんがいくつもあります。が、どこもそこまで混んでいないので私たちにはちょうど良い感じ。
ビーチを散策したりしてゆっくりと時間が過ぎていきます。夏のギリシャは暑いし乾燥しているので、水着もすぐに乾くでしょう。。ああ、ジャブンしたかった。
16:20 Megalochoriという村の近くに到着。
途中にあったブドウの木。サントリーニではブドウの木が高く育たないため、このように枝が伸びるとカゴのようにまるくして育てるのだそうです。後ほどワイナリーにも行くので楽しみ!
どこにいってもこういうバッグ見るの楽しいなあ。
Megalochoriにあるこういった誰も住んでいない古いお家は、売ることなくこのままにしておいて、いつか家族の誰かがお金ができたときに直すそうです。売らないんですね。
白く塗っているところと塗っていないところ。
なんだかおいしそう〜なテクスチャーのお家。
太陽の恵みを受けてすくすくと育った綺麗な花!
イ、、
インスタ栄えしそうな素朴なギリシャのかわいらしい村です。
結婚式をするときは村総出でお祝いをされるので、すごくお金がかかるらしい。すてきな村ですが、私やっぱり小さな村は住むのは嫌だなあ。。と思ってしまいました。
16:50 村を出ます。
17:07 サントリーニで一番高い山に来ました。これがパノラマヴューってやつですね。こりゃ、テンション上がる〜!
なんて楽しい1日!私たちは車を運転することができないので、こうやって効率よくまわっていただけるのはとっても助かります。特に短期でまわるのにはとても便利。
17:32 ワイナリー到着。
サントリーニのワインを3種類ほどテイスティングできます。超ドライなワイン!すっきりしていてとっても美味しいです。
そして何よりこの景色!
宿泊先があったらここで泊まりたいくらい。。昼間からこの景色を見ながら飲むだけ飲んでホテルに帰って寝るなんて最高じゃないですか。
スタッフも比較的若い方が多かったのですが、みんなとっても感じの良い方たちばかりでした。
ワインなどを売っているお土産やさんがあるので、テイスティングした中の一種類を購入。10ユーロちょっとだったかな、とても手頃でした。
ちなみに、ここはトイレも綺麗でした。
18:10 最終目的地のイアに向かいます。イアに向かわずにホテルに帰る方も何名かいらっしゃいました。私たちは宿泊先がイアにあるので、そのまま運んでいただきます。
19:10 イアに到着。ここで夕日を見たい人は見て、フィラに戻る方はバスの集合時間に間に合うようにもどってくるという段取りでした。とても充実したツアーでした★★★★★
私たちは荷物を降ろすために一度宿泊先に戻ります。
▼世界一の夕日の考察
まあ、せっかくだし夕日を見てみようかということで出掛けることに。
サントリーニ島のイアの夕日を見にたくさんの方が来るので、混んでいるのを恐れていたのですが、というのも、特に東京から来られる方は安心してください、実際は恐れるほど混んでいません。
新宿の駅の方が、渋谷の交差点の方が、田園都市線のラッシュアワーの方が、ディズニーランド・ディズニーシーから比べると、こんなの可愛いものです。
で、実際のイアの夕日というと、、
なんでこんなにピンクというかオレンジというか可愛い色になるんだろう。。
認めたくないけど、たしかに可愛い。。
そしてフォトジェニック。。
夕日に照らされた家々がまた可愛い。
向こう側のイア城跡にはたくさんの人たちが夕日を見に集まっています。
まとめ:サントリーニ島の夕日はピンク・オレンジ色で確かにロマンチックでかわいらしい。でも、どこが世界一の夕日かはその人によって違う(まる!)。
▼今日も夜ご飯はジェラート
「世界一の夕日」を見た後は「世界一のジェラート」を食べに行きます。ここ、本当に美味しい!この日はヨーグルトとチョコチップの何か、とチーズケーキです。
確実に、人生の中で一番美味しいジェラート。いつも人でいっぱいの人気店なのもうなずけます。スタッフもご機嫌というもの◎
夜は、先ほどのワイナリーで購入したワインで乾杯!思った通りお腹は空いていないので、本日も夜ご飯はジェラートとなりました。
バルコニーに猫がやってきました。仲が良いね。アートが、私たちの会話を一人二役で猫に合わせてしゃべっていました。
今日は最高の日でした。サントリーニ島ではゆっくりすることしか考えてなかったのですが、この1日ツアーに参加できてよかったです。
サントリーニ島は夜遅くまでショップやレストランが開いているので、昼間はこういったツアーに参加して、夜にショッピング、と時間を有効に使うことができるのでオススメです。
さて、明日はいよいよこの海外研修最終日サントリーニ島です。
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