2016年8月29日月曜日

【海外研修:イースター島3】ツアーで充実のモアイ像巡り

あれだけ恐怖を感じていた宿泊先のバンガローもイースターを自転車で駆け巡ったり、料理を作ることでどんどん居心地が良くなってきました。そんなイースター島3日目の本日は、イースター島の主なモアイ像をめぐる1日のツアーです。

イースター島モアイ像巡りアイランド1日ツアーについて
イースター島に来られる方のほとんどは、自動車をレンタルして島を回る方が多いと思いますが、私たちは車が運転できないので、交通手段は徒歩・自転車・ツアーに参加する・タクシーに限られます。

私たちは、日本からVELTRAという現地発着のツアーを掲載しているウェブサイトで予約しました

前日にツアー会社の方が持ってきてくれた確認書によると9:15amのピックアップになりますよとの記載でしたが、当日は少し心配になるくらい遅れた9:40am頃迎えにいらっしゃっていました。

メンバーは確か11名ほど、ほとんどが北米からの参加者だったかと思います。ガイドの方は流暢な英語を話されていました。サンティアゴやイースター島でもそうなのですが、英語よりもスペイン語の方がよく通じますので、流暢な英語を話してもらえるととてもありがたいです。

まずは、ハンガロアから東側にある、「アフ・ハンガ・テエ | Ahu Hanga Tee (Afu Vaihu) 」へ。

昔の家の跡。四角い石に穴が空いていますが、そこに木を刺して家を作っていたようです。写真の奥に見えるのが倒れている8体のモアイ。

一度も立てられることのないまま忘れられてしまったモアイ像。

部族間の争いで倒されてしまった8体のモアイ像「アフ・ハンガ・テエ | Ahu Hanga Tee (Afu Vaihu) 」


「アフ | Afu」とは、モアイ像の台座のこと。このアフには、たまにモアイ像をリサイクルして作られているそうなのですが、このアフ・ハンガ・テエ | Ahu Hanga Tee (Afu Vaihu) 」にもリサイクルされたモアイ像を確認することができます。
*モアイ像は「火山性凝灰岩 | volcanic turfs」を使用しており少し緑っぽい色をしています。台座に使用されている他の石と色が違うのですぐに見つけることができます。

次は、さらに海岸沿いを北上し「アフ・トンガリキ | Afu Tongariki」へ。

来日したことのあるモアイ像。

「アフ・トンガリキ | Afu Tongariki」は、津波で遠くまで流されてしまったモアイ像を日本のクレーン会社が修復、復元したそうです。その貢献を記すパネルが(壊れてはいましたが)展示されています。

15体ものモアイ像が海岸沿いに並んでいます。モアイ像は年代を経るたびに大きくなっていったそうですが、ここにあるものはおそらく後期に作られたもののようで、かなり大きくて迫力満点。
モアイ像のプカオ(帽子に見えるけど髪の毛らしい)に留まる鳥。

とにかく「アフ・トンガリキ | Afu Tongariki」に見とれていたのですが、ここでの時間はたったの15分。。心と実際のシャッターにこの光景をできるだけ撮して、後ろ髪を引かれる思いで去ります。

その後車で少しだけ進んだところに、「アフ・トンガリキ | Afu Tongariki」からも臨むことができたモアイ製作工場である「ラノ・ララク | Rano Raraku」を訪れます。

「ラノ・ララク | Rano Raraku」とは、モアイ製作工場で、今もたくさんのモアイ像が取り残されたままとなっています。その数なんと400体近くもあるそう。

後期に作られたモアイは、巨大化し、顔の作りは緻密になっていくそう。確かにここのモアイ像はハンサムなお顔が多い。

本当にたくさんのモアイ像が忘れ去られたように放置されています。

山の頂上付近で切り出されたモアイは、山の真ん中あたりまで下ろされ、元々開けてあった穴にたててから、背中を掘っていたそうです。モアイ像に使われている「火山性凝灰岩 | volcanic turfs」は、軽いため彫刻作業自体はそこまで難しい作業ではなかったそうですが、そのデリケートな素材ゆえに、定位置まで運ぶ作業が最も難しかったとガイドの方がおっしゃっていました。運ぶ過程で壊れてしまったモアイ像がたくさん確認できるとのこと。

ラノ・ララクに入る前に「火山性凝灰岩 | volcanic turfs」を触らせてもらったのですが、確かにかなり軽い素材でした。


先ほど訪れた「アフ・トンガリキ | Afu Tongariki」が下の方に見えます。

正座をするモアイ像。非常に珍しいそうです。

少し登ったところからカルデラを見ることができます。オレンジ色の土と緑の対比が美しい。
山の中腹に見える茶色の点々はつくりかけのモアイ像です。

その後ここでお昼を食べます。久しぶりにまともな昼ごはんを食べたな。。生野菜も高いし、あまり新鮮に見えなかったのでイースター島についてから全く食べていませんでした。普通に美味しかったです。

こんな感じのところで、別のツアーに参加している人も同じくらいの時間に昼食を取っていました。トイレ休憩&少しお土産ショッピングも済ませて次の行程へ。


 大きなモアイ像がある「テ・ピト・クラ | Te Pito Kura」
鶏小屋(チキンハウス)の跡。昼間は放し飼いにされていて、夜になると、この鶏小屋に入れて泥棒から守っていたとのこと。

「テ・ピト・クラ | Te Pito Kura」。イースター島で、アフに乗っているものの中で一番大きなモアイ像だったようですが、これも倒されたままになっています。

「テ・ピト・オ・テ・ヘヌア」とは、地球のへそという意味で、この上に方位磁針を置くと回転し続けてしまうらしい。今は、周囲に石が積まれて実際に触ることはできません。

 最後は、イースター島北部に位置する「アナケナ | Anakena」。
イースター島は海に囲まれていますが、ビーチは少ないようです。なんでも、イースター島に最初にたどり着いた人が、ここから上陸したらしい。

犬もいないし、ヤシの木があったりで突然「ザ・南国」トロピカルな雰囲気に。ここで、泳ぎたい人は泳いでもよいし、カフェでのんびりしても良いし自由時間があります。

泳いでいる人もいましたが、私たちは、散策しがてらゆっくりモアイ像を観察したり、犬のいない屋外でのんびりしたビーチを満喫しました。

ビーチの奥に「アフ・ナウナウ | Afu Naunau」があります。長らく砂に埋まっていたので、保存状態がとても良いらしく、ガイドさんが「ここのモアイ像を一番ハンサムという人が多い」とおっしゃっていました。

逆光で写真では見づらいのですが、確かに顔が丹精でとてもスマートな作りでした。プカオも綺麗に残っています。

後ろから見たところ。台座に古いモアイ像がリサイクルされています。ちょうど顔がわかるようにリサイクルされているのが面白い。


 「アフ・ナウナウ | Afu Naunau」の近くに設置されているこのモアイ像は「アフ
・アトゥレ・フキ」と言って、スウェーデン人探検家が数あるモアイ像運搬説の中で、自分の説を証明するために10数名で実際に運んできたものらしいです。

さて、このビーチを出た後は、まっすぐハンガロアまで帰ります。到着は16:30頃。

▼ツアーのまとめ
私たちは、VELTRAという現地発着のツアーを掲載しているウェブサイトで予約しました。

モアイ像の来し方を訪ねる!イースター島 アナケナアイランド1日ツアー<英語ガイド/イースター島発>USD 125
http://www.veltra.com/jp/latin_america/chile/a/114286

実際の催行会社は、「Gray Line Chile」となっていますが、前日にツアー会社の方が確認書を私たちのバンガローに持ってきてくれたのですがそれによると「Aku Aku Tourismo」という会社が運営しているツアーのようです。

その会社のリーフレットによると、同じツアーがUSD 60となっている。。
実際にAku Aku Tourisomoのウェブサイトを見てみると値段が書かれていないようなので時間に余裕がある方は直接問い合わせてみると良いかもしれません。

Aku Aku Tourismo
http://akuakuturismo.cl/en/

ちなみに、「Viator」という英語圏でメジャーな現地発着のツアー会社を掲載しているウェブサイトも「VELTRA」と同様にUSD 125のようでした。

Easter Island Full-Day Tour: Ahu Tongariki, Rano Raraku and Anakena Beach
https://www.viator.com/tours/Easter-Island/Easter-Island-Full-Day-Tour-Ahu-Tongariki-Rano-Raraku-and-Anakena-Beach/d306-6315IPCANA

車があればもっと安くたくさんのモアイ像を見ることができると思いますが、結果的に私たちはこのツアーに参加してとてもよかったと思っています。ガイドがなければ知ることができない歴史など重要な情報をたくさん教えてくれました。だって、見たモアイ像のほとんどが倒れていたり、昔の家や鶏小屋なんてパッと見ただの石の集合体にしか見えないもの。。ただ、ツアーなので、各場所に割かれる時間は短いです。

ですので、これからイースター島を訪れる方には、一度はツアーに参加して、気になるところや回りきれなかったところについては自分たちで見に行かれることをお勧めします。

この日は、昨日のカレーと山盛りご飯で「ラノ・ララク・カレー」をつくり、23:00には就寝しました。


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